MOTHER
Update 2024/12/28
MOTHER
私の好きなゲームです。
いろんな工夫が凝縮されていて本当に楽しいと感じながら遊んでいました。
あらすじ
『MOTHER1』は、1900年代初頭に起きたジョージとマリアの失踪事件を起点に、地球と宇宙人との関係を背景に描かれた物語です。主人公ニンテンは、ひいおじいさんジョージの研究にまつわる謎を解き明かすため、冒険の旅に出ます。
- 序章: ジョージとマリアが宇宙人にさらわれ、ジョージだけが地球に帰還。マリアは消息不明。
- 冒険の始まり: 1980年代、ニンテンが自宅で発生した超常現象をきっかけに旅に出る。
- 仲間との出会い: いじめられっ子のロイド、PSI能力を持つアナ、不良少年のテディと出会い、共に冒険する。
- 最終決戦: マリアの「8つのメロディー」を集め、宇宙人ギーグに立ち向かい、地球を救う。
背景設定
ジョージとマリア
1900年代初頭、ジョージとマリアは宇宙人にさらわれました。ジョージは宇宙人から「超能力(PSI)」の技術を学び、それを地球に持ち帰ります。一方で、マリアは宇宙人ギーグを育てる役割を担い、彼女の愛情がギーグに深い影響を与えました。
ギーグ(Giegue)
ギーグは、マリアに育てられた宇宙人で、彼女の愛情に影響を受けながらも、ジョージの裏切りに憎しみを抱く複雑な存在です。彼は地球を侵略しようとしますが、マリアの子守唄によって心を揺さぶられ、最終的に宇宙へ撤退します。
マジカント
マジカントは、マリアの心が作り出した幻想の世界です。ここには彼女の愛情や悲しみが色濃く反映されており、ニンテンはこの世界で「8つのメロディー」を集める使命を受けます。
PSI(超能力)
PSIは宇宙人が持つ技術で、ジョージが地球に持ち帰り、ニンテンがその力を受け継ぎます。冒険の中で、PSIは戦闘や謎解きに欠かせない要素となります。
裏話
タイトルの由来
タイトル「MOTHER」は、ジョン・レノンの楽曲「Mother」に由来しています。糸井重里さんは、この楽曲に影響を受け、「母」というテーマを中心に物語を構想しました。
開発の経緯
『MOTHER1』は、糸井重里さんが初めて手掛けたゲームです。「現代を舞台にしたRPG」をテーマに掲げ、ファンタジー要素の強い当時のRPGとは一線を画する作品となりました。
- ATMでお金を引き出すシステムや、自転車で移動する仕組みが導入された。
- 電話越しにしか登場しない父親など、ユーモアのある演出が随所に散りばめられている。
未使用データ
ゲームデータ内には未使用のセリフやマップ、アイテムが存在します。これらは当初予定されていたイベントや結末の名残と考えられています。
- ギーグが「地球侵略を諦める」展開を示唆するセリフ。
- アクセスできない町やダンジョンのデータ。
- 効果が設定されていないアイテムやPSI能力。
海外展開の苦難
『MOTHER1』は、海外では「EarthBound Beginnings」として2015年に正式リリースされました。当時の技術的制約や市場の反応を理由に、長らく未発売となっていた幻の作品です。
ジョージの墓
『MOTHER1』のエンディングで登場するジョージの墓は、物語の核心テーマを象徴する重要な要素です。
ジョージの役割
ジョージは宇宙人の技術「PSI」を地球に持ち帰ったことで、地球人がギーグに対抗する力を得るきっかけを作りました。しかし、それは宇宙人から「裏切り」と見なされ、地球と宇宙人の対立を引き起こす要因にもなりました。
墓の意味
- ジョージの「犠牲」と「知識の遺産」を象徴。
- 家族の絆の物語を締めくくる象徴的な存在。
- マリアの愛情がギーグに影響を与えたように、ジョージの行動も未来の地球に大きな影響を残した。
墓は静かに物語を締めくくり、ジョージの研究が地球を救う力となったことを暗示しています。
MOTHERシリーズのテーマ
家族の絆
MOTHERシリーズ全体を通じて描かれるテーマの中心は「家族の絆」です。『MOTHER1』では、ジョージとマリア、そしてニンテンを通じて「世代を超えた愛情」が描かれています。
人と人、異なる存在との共存
宇宙人ギーグと地球人との関係性は、異なる存在との理解や対立を象徴しています。特に『MOTHER1』では、愛情を注いだマリアと、それを受けたギーグの感情が物語の軸となっています。
子供たちの成長
ニンテンや仲間たちが冒険を通じて困難を乗り越え、成長する姿はMOTHERシリーズの根幹を成すテーマの一つです。
MOTHER2・MOTHER3へのつながり
MOTHER2とのつながり
『MOTHER2』は『MOTHER1』の続編として、ギーグが再登場します。彼は『MOTHER1』の事件後、精神的に崩壊し、「ギーグ(Giygas)」という恐ろしい存在となります。
- 『MOTHER1』で示唆された「愛情と憎悪の葛藤」が『MOTHER2』ではより恐怖として描かれる。
- 「8つのメロディー」のモチーフが『MOTHER2』でも継承される。
- 『MOTHER1』の現代風RPGの雰囲気が『MOTHER2』ではさらにユーモラスで親しみやすい形に進化。
MOTHER3とのつながり
『MOTHER3』は直接的には『MOTHER1』や『MOTHER2』と異なる物語を展開していますが、共通するテーマやシンボルが存在します。
- 「家族の絆」や「愛情」が物語の根幹を成す。
- 『MOTHER1』のジョージが技術を持ち帰ったように、『MOTHER3』では科学技術と人間の欲望が物語の対立構造を形成。
- 異質な存在との共存や対立というテーマが一貫して描かれる。
『MOTHER3』は、MOTHERシリーズ全体のテーマをさらに深く掘り下げ、より感動的な形で締めくくっています。
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